ブックタイトルSMTベアリングカタログ

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概要

SMTベアリングカタログ

4. 軸受寸法の選定4-1. 軸受寿命 軸受は正常な条件で使用されていても、内輪・外輪の軌道面や転動面に繰返し荷重がかかる事で、材料の疲れによる損傷(フレーキング)が発生し使用に耐えなくなる。この損傷が発生するまでの総回転数を軸受の寿命と呼ぶ。 軸受の寿命は、材料の疲れそのもののばらつきであり、統計的に処理して、次のように定義された基本定格寿命を用いる。 基本定格寿命とは、一群の同じ軸受を同じ条件で個々回転させたとき、そのうちの90%の軸受が、転がり疲れによる損傷を起こさずに回転できる総回転数をいう。 一定速度で運転される場合は、総回転時間で表わすこともできる。4-2. 基本動定格荷重 軸受の負荷能力を表わす基本動定格荷重とは、内輪を回転させ外輪を静止させた(又は、内輪を静止させ外輪を回転させた)条件で、100万回転の基本定格寿命が得られるような、方向と大きさが変動しない荷重をいう。基本動ラジアル定格荷重Crとして軸受寸法表に記載されている。 基本定格寿命、基本動定格荷重及び動等価荷重との間には、次のような関係がある。L10 =( Cr )3Pr 総回転数 (4-1)L10h= ・( C r )3Pr10660n 時間 (4-2)ここで、 L10 : 基本定格寿命 106回転L10h : 基本定格寿命 hrPr : 軸受荷重(動等価荷重) NCr : 基本動ラジアル定格荷重 Nn : 回転速度 min-1 軸受が一定の回転速度で使用される場合には、軸受の寿命を時間で表わしたほうが便利である。軸受の基本定格寿命をLh、回転速度をn(min-1)、寿命係数をfh、速度係数をfnとすればL10h=500fh3fn=( ) 106 =(0.03n)500×60nfh= fn CrPr基本定格寿命寿命係数速度係数(4-3)(4-4)(4-5)1313-fn、fh及びLhの値はノモグラムを用いて簡易的に求めるができる(図4-1,4-2)。図4-1 回転速度と速度係数図4-2 寿命係数と寿命軸受選定製品シリーズSUS440CSUS304SUS630純チタンセラミック耐熱グリースレス止めねじ調心フランジユニットガイドホイール68006900SS520052005800カスタマイズ対応使用事例改善事例損傷と対策技術解説付表新規選定調査依頼シート92