ブックタイトルSMTベアリングカタログ

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概要

SMTベアリングカタログ

軸受の損傷について 軸受を使用していて、予想外に早く損傷することがある。それらは、不適切な取付け・取外し・取扱い、潤滑上の配慮不十分、外部から異物の侵入、軸あるいはハウジングの熱影響の検討不十分などに起因することが多い。 一般的に軸受は、正しく取り扱えば、軌道のボール転走面に疲れによるフレーキングを生じることなく計算寿命まで十分使用することができる。 軸受損傷の原因は、例えば軌道面の焼付きだけをみた場合だけでも、1) 潤滑剤不適2) 過大荷重3) 高速回転4) ミスアライメント5) はめあい、熱による内部すきま減少(負すきま)6) 外部からの水、異物混入 などいろいろあり、またそれらの条件が重なることも多い。 したがって、損傷軸受のみ調査しただけでは、その損傷の真の原因を知ることは難しい。しかし、軸受の使用機械、使用箇所、使用条件、および軸受周りの構造などを知った上で、損傷発生前後の状況が分かれば、軸受が損傷した現象と何通りかの原因を結び付けて検討し、過去同類のケースと照らし合せ、事故再発を防止する対策へ導かせることも可能である。 また損傷の原因究明には、損傷そのものを明らかにしなければならないことは言うまでもないが、それと同時に要因をつかむためには、軸受内部の損傷状態の調査が極めて重要である。深溝玉軸受への荷重の負荷条件と転走痕の付き方について 軸受の内輪側または外輪側が回転すると双方の軌道面には、ボールとのころがり接触により、ボールの転走痕が発生する。この転走痕をよく観察することにより、どれくらいの荷重がどのような方向で負荷しているのか、おおよそ推定することができる。 71?73ページでは、荷重の負荷条件によって生じる転走痕状態を図で説明していく。深溝玉軸受の損傷例1. さび・腐食 … …………………………………………… 742. クリープ ………………………………………………… 753. フレッティング … ……………………………………… 764. なし地 …………………………………………………… 775. フレーキング …………………………………………… 786. スミアリング … ………………………………………… 797. 焼付き …………………………………………………… 808. 割れ・欠け … …………………………………………… 819. 保持器の損傷 …………………………………………… 8210. ボールの肩乗り上げ …………………………………… 8311. 異物混入 ………………………………………………… 8412. 過大荷重・過大偏荷重 … ……………………………… 8513. ハウジング形状粗悪 …………………………………… 86軸受の損傷と対策軸受選定製品シリーズSUS440CSUS304SUS630純チタンセラミック耐熱グリースレス止めねじ調心フランジユニットガイドホイール68006900SS520052005800カスタマイズ対応使用事例改善事例損傷と対策技術解説付表新規選定調査依頼シート70